簡易分析
分析日 | 15/06/26 |
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市場 | JASDAQ |
株価 | 4090 |
時価 | 104億円 |
PER | 18.21倍 |
PBR | 3.58倍 |
ROE | 19.7% |
ROA | 11.3% |
配当 | 20円 |
利回り | 0.49% |
優待 | ○ |
業態:名古屋地盤の居酒屋チェーン。すし居酒屋、均一低価格居酒屋など多業態、直営店中心で展開
【株主総会詳細】
日時:2015年5月26日(金) 10:00~
場所: 「名古屋証券取引所ビル」 愛知県名古屋市
出席数:33名
上場して初の株主総会で、こじんまりとした会議室で行われました。
雨というのもあってか、33名と少なめでした。
社長による説明での進行。
太字では無い部分は私の所感です。
1
売上高:9,001百万円(+17.8%)
営業利益:744百万円(+99.5%)
経常利益:940百万円(+71.8%)
純利益:517百万円(+34.7%)
全て過去最高益の大きな伸び。
出店26店舗、退店7店舗で合計170店舗(FC込)。
素晴らしい伸びで、特に利益が凄まじい伸び。
損益分岐点を過ぎたのか、上場による下駄を履かせてきたのかを見極めたい所です。
なお、今期は出店33店舗を計画しているもよう。
2
「ニパチ」から「や台すし」中心での展開
正直、「ニパチ」には鳥貴族のようなコスパは無いので、利益率も高そうな「や台すし」での展開は良いと思います。
10:30~
基本は社長が回答し、随時担当役員に振っていました。
【質疑応答内容】
Q.店によって接客の差が激しい。人材教育はどのようにやっているのか?
A.各店舗に幹部が赴いている。
日誌も幹部がその日に目を通している。
研修で集めるのではないので、店舗休業がないのは良いのですが、
横の共有が無さそうなのはちょっと、、、店舗間の差が激しい理由の一つかもしれません。
さらに急拡大をしていく予定なので、どこかで綻びが出ないか少し心配です。
Q.一店舗あたりの社員数と、平均勤続年数が低い(2.4年)理由を教えて欲しい
A.2.6名/店舗と、同業他社に比べて非常に多い
平均勤続年数はすぐ辞めていく人が居るのもあるが、拡大に伴い新規採用が増えたのが主
社員が多いので、高いレベルのサービスができると良いのですが、先立っての問題でうまく生かされなくなると、コストが高いだけになりますし、、、
これからに注目です。
Q.食の安全性の問題は?
A.内製はしていないので、仕入先に証明書など確認している
中国産の利用は?とかの質問かと思ったのですが、
細かく書くと、遺伝子組み換え穀物を使ったアメリカ牛には問題があるはず!との質問で、質問者はアレな感じでした。
Q.株主優待拡充は?
A.インサイダーになるので・・・
普通は検討する or してないとの回答が多いので、これは・・・!?
もしかすると株価的にも分割とかあるのかも。
Q.ランチはやらないのか?
A.過去にも色々やったけれど利益が出ないのでやらない。
過去にはラーメン店とか色々やっていて、結局ランチは儲からなかった。
今の業態でも試したけれど難しいようです。
Q.東証には行くのか、何年で?
A.出来るだけ早い時期と公言しており、今もそのつもり。
既に公言しているとは知りませんでした。
となると中止した分売も、そのうち再度やるのかな?
Q.長期経営計画、中計の具体的な期間は?
A.詳細なものを作成中だが、出店ペースから判断して欲しい。
この点については自信がありそうで、拡大ペースを落とす事は無さそうです。
Q.原価の詳細は?
A.食材・建材が売上原価に、人件費などは販管費。
Q.協賛金収入・売掛金・長期前受金とは?
A.ビールメーカーからの協賛金、クレカの立替、協賛金の契約期間内の処理
クレカが売掛金、協賛金の長期前受金処理は知らなかったので、勉強になりました。
Q.社長は元々建築業なのになぜ居酒屋を始めたのか?
A.飲食業の内装を主にやっており、なんでこうしないのか疑問に思い自分でやり始めた。
参入は容易だが、サービスで差別化が図れる。
それが今の建築部門になり、出店に生かせてるし外部からの仕事もある。
など、色々と熱く語ってくれて、非常に参考になりました。
その後はさくっと議決して終了。
出席数の割には質問者が多く、質問率にすると20%ぐらいとすごい数字にw
ちなみに、企業分析などに興味なく、コレが目当てでレポート見に来る人の為に書いておくと、「お土産はありません」でした。
【総括】
言葉から察するに社長は大阪出身?で、話が面白くて好感が持てました。
「思います」が多かったのですが、自信が無いというよりは口癖なのかな、と。
株主総会後の週明けからS高を含んで急騰してしまい、最高値5870と割安感は無くなってしまいました。
しかし、成長力や東証一部へのロードマップなどを鑑みると、中長期保持はまだ十分に有かと思います。